おそらく北米で最も人気のある中華料理の一つにGeneral Tso’s Chickenがあります。
しかし、中国でも、日本でも、ヨーロッパでも知っている人はほとんどいない中華料理だと思います。
日本の「天津飯」のような現地独自の中華料理です。
ゼネラルは将軍という意味ですが、多くのアメリカ人はTsoを「チャオ」と発音してしている印象です。
清朝時代の将軍Zuo Zongtang (左宗棠)の名前にちなんでつけられたとされていますが、彼は太平天国の乱の鎮圧に貢献した将軍とされています。
彼の出身である湖南省の料理に似ているからだなどの説がありますが、この料理と左将軍との直接的な関係はないようです。
料理ですが、揚げてあるチキンをとろみのある甘辛いソースで炒めたもので、通常はブロッコリと一緒に炒めてあります。
ちょっとドライ気味なチャーハンとよく合います。
北米にあるチャイニーズ・テイクアウト(持ち帰り専用)レストランでは必ずどこにでもあるメニューの一つですが、世界規模の人気料理になる日が来るかもしれません。