外国映画や、昔の名作を上映する「アートシアター」と呼ばれる小規模な映画館が国内外に存在し、その生き残りをかけていまも営業を続けているが、ニューヨークでその代表格の一つとされるフィルム・フォーラムはビレッジとトライベッカの真ん中、ハウストンストリートに位置している。
ちなみに現在上映中の映画に60年代の伝説的バンド「ベルベットアンダーグラウンド」のドキュメンタリー映画やヒッチコックの「北北西に進路を取れ(原題:NORTH BY NORTHWEST)」が上映されている。
そして、村上春樹原作の「ドライブ・マイ・カー」でカンヌ映画祭で日本人としてはじめて脚本賞を受賞した濱口竜介監督の「Wheel of Fortune and Fantasy (原題:偶然と想像)も現在上映中、「ドライブ〜」も近日上映されるという。
インターネットのおかげで、すぐに、どこでも、いつの時代の映画、どこの国の映画にもアクセスできてしまいますが、映画館で列に並んで大画面で見知らぬ観客と映画を共有できるのはアートシアターならでは。映画好きのニューヨーカーたちは映画を見ながら感情表現も豊かすぎるくらい感情移入します。