クラシック邦画を英語字幕で観てみる

戦後の日本映画が欧米人に与えた影響は日本人が考えているよりも大きいようです。

ニューヨークに住むフランス人の友人が最近日本の「ミゾグチ」にハマっているという話を聞きました。

コロナ禍の中、オンライン映画観賞サービスも充実しているらしく、名画が格安で観られるらしいのです。

彼女によると溝口健二監督の「雨月物語」が特にお気に入りで、女性が力強く描かれている点、また日本の映画は生と死の境界線が薄く、映画の中にすでに死んだ人が当たり前のように出てくるのが特色だとか。

ugetsu.png

名画サイト:クライテリオンのスコセージ監督のベスト10、4位に雨月物語

現地の大学の授業でも、時折日本の文学や映画の話が言及されて「Rashomon現象」とかシュールリアリズムを理解するには「砂の女」(安部公房原作)を観るのが一番だからと授業で映画を見せられたり、日本の映画の影響力を知りました。日本の映画監督は、やはりアメリカではクロサワ、ヨーロッパではオズの人気が高いような印象を受けます。

そんな映画を英語字幕で観るのはとてもスピーキングに役立つ方法です。日本語と英語は語順が異なるので、字幕を読むと、こういう視点で表現するのか、こういう感情はこう示せば伝わるのか、と発見がたくさんあって楽しいです。